CD-ROM版尾道写真集
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尾道まち案内

尾道散策・古寺めぐり

この情報は尾道の本に掲載されている350コンテンツの一部です。
尾道の本では散策中に出会うコンテンツを出会う順で解説しています。


◆尾道市立美術館

 おのみちしりつびじゅつかん。一九八〇年(昭和五五年)に開館。市内の古刹西郷寺の寄せ棟造り本堂をモデルに建設した。小林和作画伯の常設展、ジョルジュ・ルオーの「オアシス」などがある。入館料大人三百円、子ども百五十円。ただし企画展は別料金。開館は午前九時から午後五時まで。月曜日休館。

◆尾道城

 おのみちじょう。尾道商工会議所会頭を永く務めた故金尾馨氏が観光用に昭和三九年に建築した建物。尾道駅から千光寺山を眺めたとき、シンボル的な存在になっている。

◆除虫菊畑

 じょちゅうぎくばたけ。香取線香の原料、除虫菊は尾道、向島あたりで盛んに生産された。市立美術館の南斜面は除虫菊畑。開花は六月初旬。飲食店のプティアノンと美術館の間の細道を入る。

◆プティ・アノン

 ぷてぃあのん。洋食レストラン。窓から尾道水道が見下ろせる。ランチタイムは家族連れに、夕食はデートコースとして人気。水曜日定休。電話(0848)24・1678。

◆千光寺山

 せんこうじやま。山の名前は「大宝山(たいほうざん)」。通称「千光寺山」。標高一三六・九m。

PHOTO◆千光寺ロープウエー

 せんこうじろーぷえー。長江口と千光寺山頂を結ぶロープエー(ロープウェイ)は片道約3分。料金は片道大人二百九十円、往復四百三十円。基本的な営業時間は午前九時から午後五時十五分まで。行事により延長もある。年中無休。電話0848・22・4900。

◆文学のこみち

 ぶんがくのこみち。文学のこみちが始まるロープウエー山頂駅付近に「文学のこみち」と刻んだ石碑がある。題字は尾道の人、故島居哲氏。元代議士で島居電機社長で俳人だった。文学のこみちは尾道青年会議所が中国地区大会の記念事業として昭和四〇年に着工し、四年後に完成させた。

◆千光寺の鐘楼

 せんこうじのしょうろう。NHKテレビの除夜の鐘でも有名。平成八年日本の音風景百選に選ばれている。楼上には「驚音楼」の額がかかる。字は田能村竹田の長男、直入の筆によるもの。梵鐘には百八の乳のかわりに梵字百字が刻まれている。

◆玉の岩

 たまのいわ。千光寺境内にある大岩。岩の上には光る玉の岩があったと伝わる。港の目印で尾道港の別名は玉の浦。光る玉はその昔、外国人が王の土産にくり抜いて持ち帰る途中、海に沈んだという。玉の岩の上には穴が残り、今は七色に光る電飾の玉が置かれている。

◆千光寺

 せんこうじ。真言宗。平安時代の初め八〇六年(大同元年)の開基。本堂は朱塗りの赤堂。ここからの景色も素晴らしい。玉の岩を挟んで東に龍宮造りの鐘楼がある。

◆中村憲吉旧居

 なかむらけんきちきゅうきょ。千光寺の毘沙門堂をさらに下ると中村憲吉が病気療養をするために過ごした旧居がある。憲吉はここで生涯を閉じた。おのみち文学館の一つとして入館(三館共通で大人三百円)できる。

◆中村憲吉

 なかむらけんきち。一八八九年(明治二十二年)生まれ。歌人。明治四十二年短歌雑誌「アララギ」に参加。病気療養のため、千光寺下の家で過ごし、昭和九年尾道で亡くなった。

◆つづみ岩

 つづみいわ。通称ポンポン岩。千光寺と市立美術館を結ぶ坂道の途中にある。岩からの景色も絶景。岩の上の真ん中あたりを小石でたたくとポンポンと音がする。中が空洞になっているようで鼓岩とよばれたようだ。

◆持光寺

 じこうじ。浄土宗。平安の頃、天台宗の寺として開かれ、一三八二年(永徳二年)に浄土宗に改められた。寺宝の普賢延命菩薩の像は国宝。

◆にぎり仏

 にぎりぼとけ。持光寺でやっている。粘土をぎゅうと握ると自分だけのオリジナルの仏さんができる。にぎった粘土はお寺の窯で焼かれ、本堂、阿弥陀如来の前でお香をいただき、後日、送られる。制作料は千五百円。送料が別に必要。京唄子、麻丘めぐみも挑戦している。

◆海福寺

 かいふくじ。時宗。一三二八年(嘉暦三年)他阿上人の開基。国道2号線からはレールでできた陸橋を渡って左に入るとすぐ。

◆光明寺

 こうみょうじ。浄土宗。平安初期の草創。足利尊氏が西に下る際、同行した僧、道宗が本堂を再建して天台宗から浄土宗に改めた。

◆吉備津彦神社

 きびつひこじんじゃ。一宮神社(いっきゅうさん)と呼ばれ、尾道の奇祭「ベッチャー祭」が一一月三日文化の日に行われる。神社の御手水は石柱二本で支えられた珍しい形の建物。

◆ベッチャー祭

 べっちゃーまつり。一八〇七年(文化四年)、疫病を治めるために始まったと伝えられる祭り。毎年、一一月三日文化の日に行われ、ベタ、ソバ、ショーキーと獅子が神輿とともに市内を練り歩く。ベタとソバは祝棒で押し、ショーキーはささら棒でたたく。そして獅子はかみつく。子ども達ははやしながら逃げ回るが、押されたり、たたかれたり、かまれたりするとその年は寝込まないという。

◆宝土寺

 ほうどじ。融海意観が貞和(一三一五〜一三四九年)ころに開いたと伝えている。本堂のふすま絵はなかなかしゃれている。

◆木谷製菓本舗

 きだにせいかほんぽ。渡場通りから千光寺に上がる千光寺道を上がり始めてすぐ。頑固親爺の手作り豆菓子が自慢。

◆おもいつき工房

 おもいつきこうぼう。木谷製菓本舗と並ぶようにある。特産の備後がすりを使ったシャツやデニムの帽子などを販売。開店日は土、日曜日と祝日のみ。

◆信行寺

 しんぎょうじ。浄土宗。一二一四年(建保二年)に浄土宗第二祖の聖光が開いた。正面の石段右側に竹内要助一門の墓。左手に亀山士綱一門の墓がある。境内の民家の横から裏に抜けられ、そこには昔ながらの路地がある。

PHOTO◆きりがみ工房

 きりがみこうぼう。文学公園に入り口にある。きりがみポストカードなどを販売。

◆文学公園

 ぶんがくこうえん。千光寺山中腹に一九八六年建設された。園内には志賀直哉旧居がある。

◆志賀直哉旧居

 しがなおやきゅうきょ。白樺派の小説家、志賀直哉は一八八三年(明治十六年)生まれ。大正元年秋から千光寺山の中腹で一年ほどを過ごし、「暗夜行路」の草稿などを執筆した。一九七一年没。過ごした三軒長屋が志賀直哉旧居として保存されている。暗夜行路の前編に「景色はいい処だった。寝ころんでいて色々な物が見えた。前の島に造船所がある。其処で朝からカーンカーンと鉄槌を響かせている。…」と三軒長屋が出てくる。千光寺斜面からはカーンという音はともかく、今もそんな風景を見ることができる。

◆都わすれ

 みやこわすれ。文学公園の奥にあるロマンチックな喫茶店。手作りケーキとコーヒーがお勧め。火、水曜日定休。電話(0848)23・3392。

◆文学記念室

 ぶんがくきねんしつ。おのみち文学の館の中心施設。林芙美子の書斎を再現している。高垣眸、横山美智子、行友李風の記念室など尾道ゆかりの作家たちを紹介している。志賀直哉旧居からは千光寺道を少し上がって右に入る。入館料大人三百円(志賀直哉旧居、中村憲吉旧居とセット)。入館時間は四月から一〇月の期間は午前九時〜午後六時まで(入館五時三〇分)。火曜日定休。問い合わせは電話(0848)22・4102。

◆天寧寺三重塔

 てんねいじさんじゅうのとう。国の重要文化財。一三八八年(嘉慶二年)に足利義詮が五重塔として建立したが、一六九二年(元禄五年)に上層二層を取り除き、三重塔に改修された。低層には弥勒菩薩が安置してある。「海雲塔」とも呼ばれている。

◆天寧寺

 てんねいじ。曹洞宗。一三六七年(貞治六年)の開基。足利三代将軍義満は一三八九年(康応元年)この寺に宿泊し、備後の守護山名氏の饗応を受けた。

◆天寧寺の牡丹

 てんねいじのぼたん。牡丹寺の異名で知られるのは慈観寺だが、最近は天寧寺の牡丹に勢いがある。四月下旬に大輪の花を咲かせる。

◆こもん

 こもん。ロープエー山麓駅の前にある喫茶店。約二〇種類のワッフルは人気。映画のロケでも使われ休日などは行列ができる。火曜日休み。電話(0848)37・2905。

◆妙宣寺

 みょうせんじ。日蓮宗。一三五四年(文和三年)大覚大僧正妙実の開基。本堂は一七八二年(天明二年)の再建。幕末、芸州藩は片岡大記を大隊長とする一個大隊を派兵する際に本陣をこの寺に置いた。幕末維新の史蹟でもある。

◆善勝寺

 ぜんしょうじ。真言宗。開基は天平の時代(七二九〜七六五年)と伝わる。古くは禅宗だった。千光寺山城主の杉原民部太夫元恒の菩提所となった。慶長(一五九六〜一六一四年)のころ、善勝寺と改名した。

◆慈観寺

 じかんじ。時宗。一三四八年(貞和四年)に慈観上人が別の場所で開いた。一六一五年(元和)ころ、現在地に移された。江戸時代の天保の大飢饉に際し、町年寄橋本竹下が救済のため本堂の改築を発願した。そのため尾道では一人の餓死者もなかったという。牡丹寺の異名をもつが、最近は古株が多くなり、勢いが衰えている。

◆正授院

 しょうじゅいん。浄土宗。一三九四年(応永元年)の開基。もとは別の地で禅宗だったが、一六〇一年(慶長六年)に現在地に移転して浄土宗の寺となった。

◆福善寺

 ふくぜんじ。浄土真宗本願寺派。一五七三年(天正元年)行栄法師の開基。もとは別の地にあり、一六三〇年(寛永七年)に現在地に移った。

PHOTO◆タイル小路

 たいるしょうじ。タイル小路に行くには福善寺境内から下る方法と御袖天満宮参道を右折する方法がある。観光客がタイルに思い思いの言葉を残している。

◆御袖天満宮の石段

 みそでてんまんぐうのいしだん。幅五・二m、五十五段の見事な石段は継ぎ目が見当たらない。上から二段目だけはわざと継ぎ目をつくり、学問の神様に対し未熟さを現したという。石工の謙虚な配慮がある石段。大林宣彦監督の映画「転校生」で主人公の男女が転がり入れ代わったのがここの石段。PHOTO

◆御袖天満宮

 みそでてんまんぐう。平安時代の九〇一年(延喜元年)右大臣菅原道真は京都から九州の太宰府へ下るおり、尾道の長江の浦に船を寄せた。そのとき地元の人が親切に麦飯、甘酒などでもてなしたため、道真は感謝のしるしに片袖と自画像を地元の人に与えた。それがこの神社のご神体と伝えられている。

◆大山寺

 たいさんじ。真言宗。開基は不明だが、平安初期には開かれていたという。本堂内のふすま絵「天女舞楽の図」は鮮やかで見事。尾道出身の画家、福島芳悦さんが描いたものという。

◆れんが坂

 れんがさか。大山寺から西国寺参道へ下る坂道をれんが坂(蓮華坂)と呼ぶ。坂の上には窓から尾道らしい景色が楽しめる喫茶店「れんが坂」がある。店主の平田芳松さんは旅情アドバイザー、親切に尾道の観光案内をしてくれる。店内には観光資料や写真アルバム、寄せ書き帳などがある。電話(0848)37・1947。

◆持善院

 じぜんいん。真言宗。一〇九〇年(寛治年間)ころの開基。西国寺境内の左手にある。持善院境内には弘法大師の勧請と伝えられる福寿の神「多賀皇神」がまつられている。

◆金剛院

 こんごういん。真言宗。持善院と同じころの開基とも伝わるが定かではない。境内に金比羅大権現がまつられており、海運を祈る人が数多く訪れる。

◆西国寺

 さいこくじ。真言宗。開基は天平の時代(七二九〜七六五年)といわれる。一〇八二年(永保二年)には白河天皇の勅願所となった。金堂と三重塔のほか法具などが国の重要文化財。現在の麻生文雄住職は醍醐派総本山醍醐寺の管長を務めている。

◆常称寺

 じょうしょうじ。時宗。一三〇九年(延慶二年)時宗第二世の他阿真教が開いた。境内は幼稚園と畑になり狭くなっているが、線路と国道を隔てた南には立派な山門があり、昔の寺の規模が思われる。山門は浄土寺山門(重要文化財)とも肩を並べる優雅な建築。屋根には巴の紋を残しているが、これは昔、境内に三体神輿の社の祇園社があったため。祇園社は今は八坂神社に移っている。

◆浄泉寺

 じょうせんじ。浄土真宗本願寺派。一五二五年(大永五年)に市内木ノ庄町に建立されたのが始めで、一五九六年(慶長元年)に現地に移された。大屋根には畳十六畳分の広さがある鬼瓦を載せている。大伽藍は夏涼しく、昔は昼寝を楽しむ人が多かった。本堂裏には上田宗箇流の茶室「亀泉庵」がある。

◆尊光寺

 そんこうじ。浄土真宗本願寺派。一六五七年(明暦三年)の開基と伝わる。国道2号線より南に残る唯一のお寺。夏休みには「夏の少年少女修道育成会」があり、三十数年続けられている。建物は鉄筋コンクリート造り。

◆高御倉神社

 たかみくらじんじゃ。亀山八幡神社(久保八幡)の本殿右手にある。尾道が石工のまちだったことを物語る石工の神社。

◆正念寺

 しょうねんじ。時宗。一遍上人によって開創された時宗だが、一遍上人の跡を継いだ歴代の遊行上人は全国に念仏道場を開いた。この寺もその一つ。

◆西郷寺

 さいごうじ。時宗。一三五三年(文和二年)遊行六代一鎮上人の開基。本堂は足利尊氏の建立と伝わる。その本堂は時宗の本堂形式としてはまれにみる名建築で国の重要文化財。本堂内で手を打つと冴えた音が返ってくる「鳴き龍天井」を試すのもおもしろい。

◆海徳寺

 かいとくじ。時宗。一二七五年(建治元年)時宗開祖一遍上人の開基。もとは尾道水道の島(現在は埋め立てられている。藤半の東側辺り)にあった。大火のため昭和三年に現在地に移った。

PHOTO◆浄土寺

 じょうどじ。真言宗泉涌寺派。聖徳太子(五七四年生まれ)による創建と伝わる。一三二七年(嘉暦二年)に建立された朱塗りの本堂は国宝。脇の廊下はうぐいす張り。本堂に隣接する方丈の間は大林映画「ふたり」のロケ地。文化財の宝庫といわれる。多宝塔も国宝。山門と阿弥陀堂は国の重要文化財。奥庭には伏見城から移築されたといわれる茶室「露滴庵」(国の重要文化財)もある。九州へ下り、再び京都へ進撃した足利尊氏も、行き帰りに浄土寺に立ち寄った(一三三六年)。

◆浄土寺宝物館

 じょうどじほうもつかん。浄土寺境内の宝物館。入館料は大人四百円、子ども二百円。開館は午前九時から午後五時まで。電話(0848)37・2361。

◆海龍寺

 かいりゅうじ。真言宗。この寺は鎌倉時代には浄土寺の曼陀羅堂と呼ばれていた。新しくなった山門をくぐり、境内の奥に文楽の墓がある。文楽は江戸時代に人形浄瑠璃の劇場を興した植村文楽軒のこと。

◆不動岩PHOTO

 ふどういわ。浄土寺山の中腹にある。大きな岩に見事な摩崖仏(まがいぶつ)が彫ってある。尾道石工の技を示すもの。そこからの景色も絶景。

◆大阪城名残石

 おおさかじょうなごりいし。浄土寺山の山頂近くには切り出した石が使われずにころがっている。大阪城築城のおり、ここから切り出された石が運ばれた。その時余った石がころがっているといわれる。

◆お好み焼「野口」

 おこのみやきのぐち。浄土寺下国道2号線沿いにある。石段から東に約二〇m。市内でも指折りの人気店。おじちゃんはアイデアマンで店内にはユニークな工夫がいっぱい。話を聞くとおもしろい。極めつけは冷蔵庫のマヨネーズ。馴染み客が自分のお好み焼きにかけるマヨネーズをキープしている。たぶん全国でもここだけのシステム。壁に掛かったメニューを見て番号で注文する。お勧めは揚げいか、砂ずり、すじ、玉子入りのお好み焼き六百円。「六番ね!」と注文する。午前一一時から深夜二時まで。毎週月曜日と木曜日が休み。電話(0848)37・7848。

PHOTO◆尾道白樺美術館

 おのみちしらかばびじゅつかん。白樺派の美術館。浄土寺下から西へ徒歩二分。建物は梅原龍三郎の旧居を再現している。山梨県にある清春白樺美術館の分館。郷土を愛する人が苦労の末、平成一一年四月二九日にオープンさせた。梅原龍三郎の作品のほか、武者小路実篤など白樺派ゆかりの絵画、書簡、愛用品などテーマに沿って集められている。ロダンの彫刻を日本に紹介したいと熱い思いを持った白樺派の情熱が伝わってくる。館長は岸田劉生のお孫さんで、画家の岸田夏子さん。「麗子洋装の像」のモデルは母親。入館料は一般八百円。午前九時から午後五時(入館は三十分前)まで。電話(0848)20・7300。

PHOTO◆お好み焼「KAZU」

 おこのみやきかず。白樺美術館のある通りを西に進むとある。人情味が隠し味のお好み焼き店。明るく気さくなお姉さんが焼いてくれる。肉玉四百五十円。お好み焼き以外のお勧めはシンプルな「きんとんパイ」、一個百円。小学校の給食メニューと同じ品でさつまいもの味があっさりと甘い。店内の様子は目次ページ上の写真参照。午前一一時〜午後八時まで。毎週木曜日と第二日曜日休み。電話(0848)37・4226。

◆お好み焼小林

 おこのみやきこばやし。公会堂別館から北に二筋目の米場町通り東端にある。業歴四〇年以上のおばちゃんが丁寧に焼き上げる。赤いカウンターはデコラ張り。お好み焼専門店として三〇数年前に改装した。電話(0848)37・8452。

◆お好み焼いわべえ

 おこのみやきいわべえ。長江口から商店街を西へ五〇mほど入るとある。観光客に人気のお好み焼店。電話(0848)37・2325

◆お好み焼ふくよし

 おこのみやきふくよし。浄泉寺の南側、国道2号線沿いにある。キャベツ、ニンジン、モヤシ、ネギ、レンコンが入った五色焼きは同店オリジナルのお好み焼き。普通のお好み焼きの肉玉揚げイカ六百円。午前一一時から夕方まで。用事があるとき休み。電話(0848)37・2595。

◆お好み焼萩乃家

 おこのみやきはぎのや。米場町通りにある。尾道風にこだわりがある。お好み焼きのシーフードミックス千五百円は、観光客に人気。エビを入れたピンク色の麺の桜うどんも珍しい一品。午前一一時三〇分から午後二時までと午後五時三〇分から午前二時まで。無休。電話(0848)37・3732。

◆お好み焼小路

 おこのみやきこみち。新開のハッピー久保と名付けられた場所から一筋西の通りにあるお好み焼き店。「まだまだ勉強中」というおばちゃんが焼いてくれるお好み焼きはキャベツもネギもたっぷり。ふわふわ感を大切にした焼き上がりはまろやかな味。明るい鉄板のカウンターを中心に五人も入れば満席。肉玉五百円。電話(0848)37・2665。

◆かんざし灯籠

 かんざしとうろう。八坂神社にある。かんざしの形をした灯籠。昔、新開には芝居小屋もあった。浜問屋の息子が芝居小屋に通ううち、席の世話をするお茶子の娘に恋をした。しかし浜問屋の父親はかんざしも刺せない娘との恋を許さなかった。それを苦にした娘は井戸に身を投げてしまった。その後、井戸から「かんざしをください」と声が聞こえ、町の人がかんざしの形をした石灯籠を建てて娘の霊を慰めたという。

◆暁

 あかつき。洋酒居酒屋の暁は世界の珍しい洋酒五千本以上があり、日本一のコレクション。訪れた著名人も多く、入り口に記念写真がずらりと並ぶ。しまなみ海道開通を記念したオリジナルカクテルもある。午後七時から午前一時まで。第一、第三日曜日休み。電話(0848)37・3364。

◆村一番

 むらいちばん。気軽な焼き鳥のお店。地鶏の各テーブルで焼きながら食べる。昔遊郭だった建物を改装したお店で和風の趣がある。二階には芸術家の落書きがあっておもしろい。午後五時から午前〇時まで。月曜日休み。電話(0848)37・7274。

◆輝

 てる。飲んで食べて歌えるお店。季節に応じた小料理が楽しみ。壁には尾道出身の漫画家、かわぐちかいじさんと地元の漫画家、川口協治さんが描いた似顔絵がずらりと並んでいる。午後六時から午前〇時まで。日曜、祝日休み。電話(0848)37・5035。

◆ロダン

 ろだん。貝の店「ロダン」として知られる。店内には数千種類か数万種類か、マスターにも分からないほどの貝が飾られている。海が大好きなマスターが集めたコレクションで、貝の博物館のようなお店。洋酒、カクテルのほかコーヒーなど喫茶でも気軽に利用できる。最近、お店では「オノミチサンゴ」が話題。しまなみ海道の因島大橋下に生息するサンゴで、それはそれは美しいサンゴだという。午後七時から午前〇時まで。日曜日休み。電話(0848)37・3895。

◆Aートレイン

 えいとれいん。尾道で唯一の本格的ピアノバー。ほとんど火、木曜日にはライブがある。午後七時から午前一時まで。日曜日休み。電話(0848)37・1563。

◆ももしま

 ももしま。おいしいお酒と手作りのおつまみが自慢のお店。手に入りにくい日本酒の銘柄を定期的に入れ替える。電話(0848)37・5245。

◆公巣

 こうのす。手作りメニューでもてなす料理店。予算を決めてまかせて安心のおまかせメニューがお勧め。午後五時からネタ切れまで。日曜、祭日休み。電話(0848)37・7309。

◆さくらや

 さくらや。家庭的なメニューの居酒屋。久保商店街のコンビニ「ポプラ」の西側にある。日本酒の種類も豊富。電話(0848)37・2058。

◆宮徳

 みやとく。寿司どころ。江戸時代から受け継いでいる「せいろずし」が有名。午前一一時から午後九時三〇分まで。火曜日休み(祝日の場合は翌日)。電話(0848)37・3652。

◆ともいち

 ともいち。居酒屋。明るい店で気軽に入れる。もとは老舗の旅館、手作りの味わいが自慢。午後五時から午後一一まで。日曜日休み。電話(0848)37・2259。

◆東山

 ひがしやま。割烹。水尾町にある。お昼の「みに懐石」は千五百円からと手軽。夜はおまかせコース五千円から。午前一一時三〇分から午後二時までと午後五時から午後一〇時まで。日曜日休み。電話(0848)37・7474。

◆青柳

 あおやぎ。おこぜの唐揚げ、うにめしが有名な和食の老舗。水尾町にある。午前一一時三〇分から午後二時までと午後五時から午後一〇時まで。水曜日休み。電話(0848)37・2131。

◆尾道むかしおもしろ館

 おのみちむかしおもしろかん。長江口から商店街を東に入るとある。明治時代の蔵を改装、懐かしい民芸品や尾道ゆかりの文人墨客の作品を集めて展示している。入館料五百円。午前一〇時から午後六時まで。電話(0848)37・7615。

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